スーパー銭湯の露天風呂にある大型テレビは必要なの?

温泉水はトラックで運んでいるから、露天風呂にいるとどこかの温泉地にいる気分だったのに・・・

昨日、実家の近所にあるスーパー銭湯に行ってきた。私のお気に入りは露天風呂だった。そこは温泉水を温泉地から直接運んでおり、温泉そのものの品質にこだわっている。そして、露天風呂は広く、そこで半身浴をしながら、ボーッと考えることができるとてもお気に入りの場所だった。

しかし、久しぶりに露天風呂に行くと、なんと大型テレビが設置されていて、大音量で放映されていた。そう多くはなかったが、みんなテレビを楽しんでいるようだった。

私はガッカリというか、非常に違和感を覚えた。露天風呂の良さは疲れを温泉の流れる音、自然の風や光とともに癒してくれるところなのだと思うのだが、テレビはそういう癒しというよりも娯楽というか余興とでもいうのだ。

今Go to Travelで温泉地が人気だが、例えば箱根の温泉旅館に行って、そこの露天風呂に大型テレビはあったらみんなどう思うのだろう。

マーケティングの観点から見ると、ターゲットとする客層が箱根の旅館とスーパー銭湯では違うということなのだろう。旅館でもランクに合わせて、安い温泉旅館であればテレビがあるかもしれない。非日常を求める客層にはできる限り、自然な環境が求められるし、日常の延長にある娯楽を求める客層にはテレビは欠かせないだろう。

実家の近くのスーパー銭湯の客層は中流から下のボリューム層を狙っているようだから、テレビを求める人が多いのだろう。しかし私にしたら、もったいないと思えて仕方ない。
テレビのな以前の露天風呂なら、箱根の旅館に行かなくても温泉気分が満喫できるのだから。

結局は客層次第ということだ。マーケティングの基本はターゲットをしっかりと定めて、そのターゲットのニーズ、ウオンツに基づいた価値を提供することだ。
ターゲットが満足する、期待以上の価値を提供して初めてビジネスは成功するのだ。

自分の理想とかにこだわっていると全くうまく行かない。

そう思いながら、私もついついテレビを見ている自分に気がついた。ビジネスには理想と現実があるのだ。

綺麗事ではなく、やってみて変えていくことも必要だなと。

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