おしゃべりカウンターは百貨店の武器になるかも!

オランダのスーパーの取り組みに学ぶ、孤独に悩む老人へのサービス

オランダのJUMBOというスーパーマーケットでは2年前からレジにおしゃべりのできるレーンを作っており、これが老人に好評で200店舗までこのサービスを拡大するようだ。

オランダでも170万人以上が75歳以上で、一人暮らしの老人の孤独化が問題になっているようだ。その解決策の一つとして地元のスーパーが始めたのが、おしゃべりのできるレジだ。

今、スーパーではアマゾンGoなど無人レジの導入が進んでいる。つまり誰とも話をせずに買い物が済ませるという効率的な取り組みだ。この取り組みは確かに若い世代をターゲットにした時には有効であり、今後どんどんと勧められていくだろう。

一方で孤独老人が増えてきている中で、老人がスーパーに買い物に来る時に最先端のデジタル化はハードルが高い。また誰とも話さずに買い物をすることでますます孤独化を招いてしまう。

そういう時に、このオランダのスーパーの取り組みは社会的な問題解決にもなり、一方でアマゾンGOなどとの差別化戦略にもなりえる。

日本は世界でNO1の高齢化社会であり、今後ますます孤独な老人は増えていくだろう。その時にリアルな買い物の場が孤独老人にとっての憩いの場となることは社会的な価値があるのではないだろうか。

百貨店で言えば、友人とお店に来て、ウインドウショッピングを楽しんだ後、ご飯やお茶を飲んで家に買えるのが一つのストレス発散になっている。その時に1人できても楽しめるのは馴染みの販売員との会話であろう。ではそういう馴染みの販売員がいなければ、こういうサービスを始めたらどうなのか?

話相手になるだけのサービスが流行っているこの時代。百貨店はリアルでの会話ができる場としてのサービスを老人の孤独化問題の解決を繋げて提供することは、ネット販売との大きな差別化戦略になるのではないだろうか?

非効率と思えるサービスをあえて強化する、逆張りのサービス戦略が必要だ!

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