不用品の引き取りに過度な期待は禁物。
前回の実家売却ネタだが、不用品の引き取りと回収をすることになった。
結果から言うと、実家にあるものはほとんど価値はなさそうだということ。
先日専門業者が査定に来たが、ほぼ価値のあるものはないと言われた。せいぜい数千円になれば良いかとのことだった。
美術工芸品はよほどの作家でない限りは値段はつかない、廃棄品として扱われるそうだ。
ショックだったのは昨年7月に購入したソファベッドだが、4万円近くしたものが値段がつかなかった。業者曰く、このソファを運び出して、保管してまた別の業者に売るという手間賃がかかるので、余程のものでなければ価値はないと。
今回の業者の査定では我が家のゴミは約10トンだそうだ。で、このゴミはどうなるかというと、全部埋立されるそうだ。廃棄したゴミとなった家財道具は燃やすと余計に環境を汚すので燃やさずに、埋め立てるそうだ。
なんともはや、現実はすごいと感じた。
リサイクルできるものはいっぱいあると思うのだが、これを一つ一つ選別して、それ欲しい人を見つけて販売することができれば良いのだが、10トンの家財道具を選別するのは難しい。
私は個人的に、今、メルカリで自分の書籍の販売を始めている。蔵書というものの価値が感じられなくなってきたのだが、捨てるのはもったいない。で、コツコツと売り出しているのだが、意外な書籍が定価の半分くらいで売れたりする。
まあ、梱包して発送するのはメルカリのキットやコンビニでの匿名発送サービスを使えば簡単だが、正直200円の利益を得るためにかかる労力は結構ある。
その業者にTVでよく宣伝しているピアノの引き取りの話を聞いたが、家にあるピアノはせいぜい数千円だそうだ。でもこれを お化粧直しして海外に売れば意外な値段で売れるのかもしれない。メルカリみたいなものだ。
結局消費者にとってはあまり旨味のない引き取りとなるのである。
着物はその良い例であり、中古市場ではほぼ全く価値がない。
これを生地として加工して新しい雑貨として蘇らせている人もいるが、なかなか大きなうねりにはなっていない。
リサイクルと言いながら、それができているのはほんのひと握り。ペットボトルだってその大半は埋め立てされてるのが現実だ。ゴミの問題はセンシティブなことがたくさんあるらしく、なかなか表で報道されることは難しいそうだ。裏の世界の恐ろしさを今回少し教えてもらったのだが、自分はまだまだせかいが狭いなと感じた。