人生で1回ぐらいしか使わないサービスにどう対処するか

介護施設選び、家の処分、売却はやはりプロのアドバイスが必要

ようやく、大阪の実家を処分し、母を箱根の老人ホームに入居してもらうことができた。
この間、7ヶ月ほどであったが本当に色々と学びがあった。

まず、人生に1回しかない実家の売却とそれに伴う家財道具の整理、処分である。
これまで仕事で引っ越しは多く経験していたのでそれなりに知識はあると思っていたが、家の処分は全く別物であった。その認識が自分に足りなかった。

私は介護施設を紹介してくれた会社の紹介業者(いわゆる生前整理業者)を使ったのだが、これがとんでもない業者であった。ここでは詳細は省くが、とにかく社長からして全くサービス精神がない。多分、こういうサービスは一度使うとリピーターにはならないからだろう。仕事をもらったら、それ以降はお客様の立場を考えることなど一切なく、またクレームを言っても、暖簾に腕押しだった。私は百貨店業に長くいたので、こういうクレームの時には慎重に、適切に対応するのが当たり前と考えているが、まあリピーターにならない客であれば、ぞんざいに扱ってもいいと考えるのであろう。

多くの人は介護施設選び、実家の処分、生前整理などは初めての経験であろう。そういう時に親身になって色々とトータルでサポートしてくれるサービスがあれば良いとつくづく感じる。

各業者のクチコミは絶対に信用しない方が良いと断言できる。特に私が今回使ったのは中小業者だったのでクチコミは操作されている可能性が大だ。

今回は家の売却も不動産業者を通さずに行ったので、これも価格の妥当性や売却の手続きなどが不透明なままであった。確かに業者を使うと3%の手数料が発生するが、やはり使った方がよかったのではないかと思う。今回は母名義の家であり、彼女の意向が強かったのもあるので致し方ない面もある。

介護施設への入居でも自分で探すのには限界がある。まずは紹介をしてくれる業者を使うのが賢明だろう。その人の健康状況、趣味嗜好などでも施設選びは変わるので、やはりきちんと介護の知識のある人でないといけないだろう。

私はこれをきっかけに、介護職員初任者研修の資格を取ったぐらいだ。

ただし、あくまでも紹介だけのサービスと考えないといけない。今回も施設の紹介だけでなく、家の処分、引っ越しなど提携業者の紹介サービスというのがあったが、結局は単に紹介するだけで、フォローなどは一切なかった。

今回はひどい生前整理業者であったので、それを紹介してくれた会社に対しても怒りの気持ちが湧いてきた。しかしその責任を求めるのは難しいし、やめた方が良い。所詮、そんなものである。

となると、やはり今回のような施設選びから、家の売却、処分、引っ越しをトータルで面倒見てくれるサービスがあれば、多少のお金を払ってもよかったと思える。

しかしそういう業者は今のところは存在しないように思える。

ここにビジネスチャンスがあるように思えるが、これは多くの経験と常に顧客に寄り添ったマインドのある経営者でなければできないであろう。

今回、私は老いた母のことを思い、自分の将来も重ね合わせながら施設巡りをして、施設選びをし、そして経験のない実家の売却、処分、引っ越しを1人で全て行ったのだ。

兄弟がいればまた違うのかもしれなかったが、私のような人も日本には多くいるように思う。

シニア世代に向けた新しいサービスとしてはこういうニーズはさらに高くなるのではないだろうか。

とにかく、やったことのないものをする時には信頼できるアドバイザーが必要である。

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