若い時にもっと失敗すべきだったのか??

最近、家族からよく言われることがあります。
「あなたはこれまであまり苦労せずに人生を過ごしてきたんではないですか?中学、高校受験には失敗したけど、大学では志望校以上のところに行けたし、会社もまあ希望ではなかったところに入ったけど、その後は順調に行って、最年少で役員にまでなった。結婚では一度失敗してるけども、それもまあ今ではよくある事だし。今、振り返るとあなたのこれまでの人生は順調そのものだった。早い段階でもっといろんな失敗をして痛い目にあった方がよかったんじゃないの。」
私自身ではこれまでいろんな局面で辛い目にもあったと思いますし、苦労もしてきたつもりです。でもまあこう言われるとそうかなと思ったりもします。
前回、お話したように42歳でアメリカに一人で行き、予想はしていましたが、英語に苦労しながら、若くて自分よりも優秀な学生と一緒に勉強する事で自分のそれまでにプライドは無くなりました。

でも今思うと、復職した時に、また変なプライドが生まれたように思います。
復帰した時に会社に戻ると、何もかもが古くて、スピード感もない、このままではこの会社はダメになるという気持ちを強く持ちました。しかし一方で社員のみんなの意識は昔の自分と同じでグローバルでもなく、やはり井の中の蛙の人が大半でした。で、自分がやらないと行けないと感じ、その当時社内の人に偉そうなことを言ってたように思います。
その時、自分は周りの人に対して少し、優越的な気持ちを持ったように思います。
確かに、社会全体で見れば自分は全く大したことのない社会人と自覚はしていたのですが、会社の中では自分のような意識と知識を持った人はいないのではないかと考えるようになったかもしれません。
これが今思えば、自分の浅はかな考え、傲慢さでした。

いくら頭が良くても、知識や経験をたくさん持っていても、だからと言って優れた経営者にはなれませんし、人格者とはほど遠いのです。東大、京大よりもハーバード、プリンストンの方が断然上という世界を見ながら、それでもすごい奴は確実にいるのです。では何が社会、会社を大きく動かす、変革する力になるのでしょう。


私はもっと徳を積むことが必要でした。
自分は少し米国のエリートのグループに触れる事で、なんとなくその気分を味わっただけなのに、それを自分とシンクロさせてしまったのかもしれません。
徳とは己をきちんと知った上で、相手を知り、相手の良い点を見つけて、それを認め、自分の糧にしていくことであり、基本は相手を尊敬することから始まるように思います。
まあ、徳とは何かは私ごときが偉そうに定義することではありませんので、これくらいにしますが、やはり徳を積んでいる人はどこか違います。

ビジネススクールに行った事で一番よかったのは勉強するクセはできました。まあ、いうほどできていませんが。
でもMBAで徳を積む事は勉強しなかったように思います。
失敗してこそ、その人の気持ちがわかるし、常に相手の立場に立って物を考えなさいと伝えてきましたが、じゃあ、解雇された人の気持ちはなってみないと分かりません。
そういう意味で言えば、やはり私は40代後半ぐらいで失敗をして、自分を見つめ直すべきだったのかもしれません。
でもその時は、今から思えばイケイケドンドンみたいな時でした。
これまでの人生では、40代後半から50代前半までが輝いていたかもしれません。
でもその輝きは本当に輝きではなく、自己満足だったのではないかと感じています。ちっちゃい自分だったなと改めて思います。

「人生のやり直しはいつからでも遅くはない」と言われます。確かにそうです。
今、お茶のお稽古に通っています。このお茶のお稽古も終わりのない勉強であり、いつから始めても良いと言われます。で、続けることが大切と言われてます。
では私は次の人生、今から何を始めて行けば良いのか。
これが大きな問題であり、チャレンジなのです。
もっと失敗しておけば良かったかもしれません、でもまだ、これからやれることはたくさんあるんだということを感じています。

自分の棚卸し

いま、自分の棚卸しをしないといけないなあと感じてます。
自分のこれまでの人生を振り返り、自分とは一体何者で、どこに強みがあり、弱みはどこなのかをもっとしっかりと理解することが必要かなと。
ある時まで60歳過ぎたら、定年して、家族、孫とかの世話をしながら余生を楽しむ。そのために60際までは頑張るという典型的な価値観を持っていたように思います。

それを変えたのは41歳の時、会社からMBAに会社派遣で行けと言われて、全くわからないまま、とりあえず慶應ビジネススクールに入りました。その時に当然入試があり、その過去問の英語がとてつもなく難しくて、半年ぐらい必死で勉強しました。
今思えば、そんなに試験の成績だけが重要ではないことが後からわかりましたが、当時は前の会社からビジネススクールに行った人はいなくて、私が第1号でしたら、誰も何もわからない状況だったのです。
まあ、無事に入学してからが、目から鱗の連続でした。同級生は私よりも10歳は若い30前後の人ばかりでした。でもみんな優秀でした。自分は今まで何やってきたんだろうと凹みました。

特に凹んだのは、交換留学でシカゴのケロッグスクールに行った時のことです。
この時も留学に必要な英語の試験があり、ビジネススクール入学後もTOEFLの試験勉強や英語の面接の勉強をしてました。
それで、なんとかケロッグに行けることなりました。実は私はケロッグのコトラー先生に会いたかったのです。大学時代からマーケティングを専攻しており、コトラーのマーケティングマネジメントは当時のバイブルでした。
で、なんとかコトラーに会いたくて、英語の勉強と学校の成績もよくないと交換留学でケロッグには行けなかったので、頑張りました。
会社に入ってから、30才ぐらいの時に社内勉強会を自分で主催して、コトラーの原書を読む会とかやってました(笑)


で、ケロッグに行ったのが2003年の夏です。そして9月から2年生のクラスに編入されました。で、その時の経験がそれまでの自分のありとあらゆるプライドと自信を消し去りました。
日本でも、大阪から、東京に行くと、すごい奴がいるとびっくりしたのも束の間、アメリカに来たらもっとすごい奴がゴロゴロいてもう本当に情けなかったです。
大学も東京でしたが、大阪はやはり日本で2番目の都市だと自信あったんですがね。
ちなみに私は大阪、堺市の出身で、コテコテの関西人です。
しかもケロッグの学生は、慶應よりさらに若くて20代後半ばかりでした。
なので年の差が12才以上離れてるんです。でもみんな、年取った僕のこと、特に小売業出身の学生はほとんどいないから、興味があったのか、色々聞いてくれました。

この時思ったのが、英語は道具だなと。いくら上手な英語が話せても、中身のない人の話は誰も聞かない。自分の知らないことを知ってる人の話は、英語が下手でも聞いてくれると。
で、いまだに、シンガポールでも、英語で苦労してますが、中身が大切だと信じて頑張っています。

このアメリカで半年暮らした後から私の人生は大きく変わりました。
多分、私の価値観が変わったのかもしれません。
この先の話はまた次回に!


人生は一つではない

前回紹介した本、スタンフォード式人生デザイン講義で、あーそうだったなあと思えることがあったのでご報告します。
この本では自分の人生をどうすれば良いかを悩んでいる人に自分を見つめ直して、自分の人生をデザインすることを提唱しています。
その中で、まずは自分の現在の位置、状況をしっかりと把握することが大切だとしています。
まあ自分の棚卸しですね。なかなかこれまではできていなかったなあと感じました。
それで自分の人生はいくつからでもやり直せるし、これがベストという唯一無二のものなんかはないと。
どうしても人間は自分にあったベストの人生が必ず1つあるんだと思ってしまうと述べています。確かに自分もそう思っていたなあと。
で、その時々でベストな人生を自分でデザインすることが大切と説いてます。

で、ここからが目から鱗でした。
優れたアイデア、人生のオプション、選択肢が多ければ、多いほどその中からより良いアイデアを選べるのだが、「だいたい人間は、どんな問題であれ最初に思いついた解決策を選び傾向にあるが、絶対にそうしてはいけない」
でした。
私は前の会社人生に終止符をうち、次の人生を探す時に最初に話のあったシンガポールでの新規事業がこれこそが自分の第2の人生だと思ったのです。
その時にいくつかのアイデアを比較することもなく、これだ!と思ってしまったんだなあと感じています。

今、この本を読みながら、これから5年間の自分の人生デザインを出来るだけ多く考えて、一つに固執することなく、やっていきたいと思っています。

いやあ、久しぶりに良い本に出会えました!

井の中の蛙

少しブログの更新が出来てませんでした。ほんのごく少数の読者の皆さま、お待たせしました。
今日からまたシンガポールに戻りましたので、出来るだけ毎日考えていることをお伝えしていきます。
先月は3週間日本に戻り、今年から自分の事業をどう挑戦していくかについて、色々な方にお会いしてきました。
結論としては、自分の事は自分でしか決めれない。色々考えあぐねるよりも、まずは第一歩を踏み出すことも重要ということでした。
昨年、6月に会社を辞めて事業の立ち上げをしてきましたが、つくづく自分は井の中の蛙だったなあと改めて感じています。

これまではやはり、会社の看板、役職という肩書きでお付き合いしてくれた方が多くいて、それがなくなるともうスーッとどこかにいなくなってしまう人も結構いらっしゃいました。分かってはいたんですがね。
また自分も外のことを結構知っていたつもりでしたが、何も知らないサラリーマン男でした。小さな小売の世界のしかも百貨店という狭いフィールドでしか通用しない人間なのかなあと凹みもしました。


第2の人生として、まず教育のフィールドを選んだことは間違いではなかったように思います。でもプログラミングは自分には全くの素人の領域であり、やはり当初のような海外の優れたライセンスプログラムを導入するというようなことでないと、自分たちで作り上げるのはありえないです。まあ、これは元々わかっていたことですが。

新規事業って難しいなと思うのは、やはりずーっと試行錯誤なんですよね。事業モデルがカチッと固まるまでは。
特に私のように当初の事業モデルを捨てて、ピボットして違う方向にいく時にはどうしても前の考えに引っ張られるんです。そして不安だからいろんな人に自分の考えが固まる前に相談してしまうんです。で、相談された人からすると、「固まってもいない話を聞かされて迷惑なんだよ」ってなことになるんです。

これまでは相棒が一応いましたが、今は一人で考えることが多く、どうしても意見を誰かに求めたくなるんですよね。このアイデア出しというか、ブレインストーミングをどう一人でやればいいのか悩んでます。
幸い私には経営コンサルタントでもある妻が色々とアドバイスをくれるので、なんとかやれてます。でもあくまでも助言なので。

で、今年はあまり焦らずに、長期的な視点で継続できる事業、仕事を考えて行こうと思っています。半年で少しは外の世界も少しですがわかりました。またシンガポールにもようやく馴染んできました。英語はまだまだですが・・・
ですから、教育事業にこだわることなく、いろいろな分野でできることをやっていこうと思っています。好奇心が一番大切ですね。


それを教えてくれたのが、「スタンフォード式 人生デザイン講座」です。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E5%BC%8F-%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABNF-%E3%83%93%E3%83%AB-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88-ebook/dp/B07YG1GWWT
みなさんにも参考になるかと。

で、今の関心はやはり、「デジタル時代における企業変革をどう進めれば良いのか?」です。
これまでの企業変革と大きく違うのは必ず、テクノロジーがベースになるということです。で、このテクノロジーをどううまく使いこなすかです。言い換えると、テクノロジーをよく知っている人間をどう、見つけ出し、どう使いこなすかなんです。その時に必要なデジタルの知識はどの程度必要なのかということです。
ここが私の研究テーマであり、自分がこれまで実践の中で悩んできたことです。
最近、自らの体験で思うのはプログラミング、たとえば、Python, Rubyなどの言語を少し勉強したぐらいではデジタルの世界全体を見ることは到底できません。
ある方には応用情報技術者の資格を持つ方がいいのではないかとアドバイスをいただきました。
ここは自分でより掘り下げて考えて行こうと思っています。
詳しくはまた次回に

2020年の抱負@シンガポール

明けましておめでとうございます!
今年は初めてシンガポールで年末年始を経験しております。
昨夜はカウントダウンを楽しみにマリーナベイを散策しました。が、あまりの人の多さにビックリ。
しかし花火は強烈なサイズとスケールでした。
やはりここまでやらないと人は集まらないんだなと感じました。

昨年の反省

さてシンガポールに来て、半年が経ちました。
で、12月のクリスマス前に重大決断をしました。これまでフランス人の友人と進めてきた共同事業については解消することにしました。そして、今年からは手法は違いますが、自分のやり方で教育事業を行っていくことにしました。
昨年は長年勤めた会社を辞め、友人と共同出資者として事業を始めるべく、シンガポールに移りました。しかしなかなか当初の予定通りの事業内容を作ることができずに、方向転換を余儀なくされました。しかし、なんとか道筋が少し見えてきた中での今回の共同事業解消です。
原因は価値観の違いとミスコミュニケーションです。
第2の人生をスタートさせるにあたり、これまでとは違う分野で自分の身を置いてみたいという思いから、事業内容、場所、言葉も全て違うところからスタートしました。
当然、苦労は覚悟していました。
英語の壁、シンガポールという社会の壁、事業における規制の壁などは大変でしたが、これはなんとかなると今でも感じてます。でも働く仲間との仕事における価値観、常識、それを補うためのコミュニケーションが私には重荷になってきたのです。
企業に勤めてその中でコミュニケーションで悩むのとは全く違うプレッシャーがあります。
一から会社を作るとき、日本だと日本の習慣、常識で進めるのが普通ですが、ここはシンガポール。やはり郷に入りては郷に従えかなと思っていましたが、やはり私にはパートナーの仕事の進め方には同意できないところが多々ありました。
仕事の中身よりも、仕事の進め方で揉めることが増えてきて、これはやばいなと思い出しましたが、石の上にも3年ということわざがあるように我慢しないとと思ってきたのですが、こちらの友人にもう我慢するほど若くないですよ、もうおじいちゃんになりかけてるのに。。と言われました。
確かに、第2の人生、やはり自分のやりたいことをやらないといけないなあと感じました。
そして最後にシンガポールのローカルの友人と7時間のロングミーティングで決断しました。イベットには感謝!感謝!です。

今年の抱負

で、これからどうするのですか??ってことです。
やはりこれまでの自分のキャリア、知識を活かせることをベースにしながら、自分が社会に役に立てることがないかと考えて、今回はシンガポールで教育事業を日本人向けにはじめて見ようかと思ってます。
元々、IT人材の不足をなんとかしたいというのがシンガポール事業のスタートでした。それは変わっていません。しかし同時に企業の中でIT知識がないにも関わらず、企業変革をする、イノベーションを起こすという仕事に携わっている人は沢山いるはずです。私もそうでした。
そういう人は知ったかぶりのIT技術者にバカにされた経験をお持ちではないでしょうか?これは中間管理職だけでなく、役員クラスにも多くみられます。
今の時代、企業の中で新規事業を起こす、イノベーションを起こす、企業変革を行うためには必ずITの力が必要になります。このビジネススキルもあり、ITのリテラシーもある人が圧倒的に足りていません。
またシンガポールに来て思うのは、英語でビジネスしなければ本当に沢山の機会損失をしてしまいます。
この3つを同時に学べる場をシンガポールに作れないか、それも短期間で。というのが私の事業プランです。

CTOの必要性

先ほどお話したITリテラシーとビジネススキルを持ち合わせた、バランスの良い戦略ができる人物こそ、今求められているCTO(チーフトランスフォーメーションオフィサー)です。チーフテクノロジーオフィサーではありません。
戦略を長年仕事にしてきた経験から言うと、今は常にITの現実を理解した上で、戦略を立てなければいけません。特にマーケティングの世界では、これまでの媒体の主役であった、TV,新聞、雑誌からSNS、インターネットが主役です。その時に顧客をどう掴んでいくかの戦術は大きく様変わりしてます。
でも戦略的には何も変わっていないのです。今回のシンガポールのプロジェクトでもマーケティングのプロを短期間雇いましたが、結局言ってることは当たり前のことでどこがスペシャルなのと思うばかりでした。
ここで大事なのはマーケティング理論は同じだけど、戦術をいかに変えていくのかと言うことです。この意味からいうと戦術こそがITスキルなんです。
でもなんとなく、ITスキルの方が上で昔の理論は通用しないなんていう人がいたら、全体信用しないほうがいいです。


私の経験で言うと、技術者出身で優秀なCTOと言うのは本当にいないです。
多くがバランスの取れていないITオタクです。
このような人たちにもビジネススキル教育が必要なんです。
つまり、IT技術者にはビジネススキルをビジネスパーソンにはITスキルを教える必要があります。私はこの触媒、カタリストになりたいと思っています。
私はこれまで、これからのビジネスマンに必要な知識は英語、マーケティング&戦略、統計&数学だと社内教育の場では部下や若手のみなさんに話してきました。
でも今はそれにITリテラシーが入ります。
これを追加するだけです。ITリテラシーはone of themです。決してsuperiorなものではありません。
それともう一つ私が注目しているのがコーチングつまり自省ということです。
コーチングの私の解釈は一度立ち止まって、自分探しをするということです。
私はこの半年間とても苦しい時間を過ごしましたが、お茶のお稽古の時は本当にリラックスできました。精神世界の話をするほど知識はありませんが、お茶の心はやはり禅からきていますし、私の友人(コーチングの先生)が勧めてくれた本”REBOOT“も禅の話が出てきます。
これからの時代は宗教に頼るのではなく、こういう精神世界に触れることも大事かな思います。
余談ですが、日本の大企業の社長のほとんどが何かしらの占いに頼っているという話を聞いたことがありますが、それだけトップは孤独であり、頼れるものがないということの証でしょう。海外ではコーチングがそれに代わる者として一般化していますが、日本ではまだまだです。
こういうところも若い世代から変えていって欲しいと思います。

今年はまずシンガポールでどんなことができるのかを考えながら、とりあえずなんでも自分にできることはやってみようと考えています。
みなさんの中で、こうしたらいいのにというアドバイスがあればぜひ教えてください。
REBOOTの中にあった人の話を聞くことの大切さ、その能力はすごいんだなあと改めて感じています。
また日本でもこれまで以上にできることを探してやっていきたいと思っています。
今年一年よろしくお願いします!!

顧問,コンサルタントって仕事

今、縁あって日本で金融サービス会社の顧問のお仕事を一つだけさせていただいています。
シンガポールにいる時間が多い中で、短い日本滞在中ですが、色々とお世話になっております。
また所属しているコンサルティング会社で調査、リサーチの仕事も少しですがさせていただいています。
なかなかシンガポールでの立ち上げに目処が立たないので、今後どうなるかもわからないなあと考えて、最近流行りの顧問紹介会社にもいくつか登録してみました。
その経験から少し感じてることを今日はお話しします。

よくある、顧問紹介会社は”役員、部長経験者の方に高給なお仕事があります!貴方をお求めている会社がたくさんあります!”というのが多くの紹介会社の謳い文句ですね。
しかし現実はなかなかそんな甘いものではありません。一度紹介会社へ面談に行きました。私と同じくらいの年齢の方が数人いて、でもなんとなくやつれてる感じなんですね。でもしっかりとスーツきてるんです。私はもうずっとジーンズになってしまいましたが。。。その時に言われたのが、仕事が来るかはわかりません。全然こない方もいらっしゃいますと。でも、その若い担当の人が以上に丁寧なんです。どちらかというとネズミ講の会社の人にあるあの変な明るさと丁寧さみたいな感じでした。この時点で胡散臭いなあと感じました。
で、ここ2ヶ月で私にくる案件は、地方の水産会社やメーカーさんで百貨店に拡販したいので、その手伝いをしてほしいというものばかりです。まあ顔つなぎをしてほしいということですね。
私は単に紹介というのは自分も昔、店長時代に、会社役員だったOBの方が取引先紹介目的でアポが入り、何度かお会いした経験があります。その時、あまりいい気分ではなかったのを覚えているので、そういうのはお断りしてます。

すごい仕組みが紹介会社の取り分です。週1回の勤務だとまず最高月額10万円だそうです。おそらく顧客となる企業はその3倍以上は払っているのではないかと思います。
企業の開拓や販促、仕事の受注にコストがかかっているので、最初の1年は最低金額とのことでした。
この顧問紹介の仕事ってやはり、上手い商売だなあと思います。
確かに顧問をしたいという人は、多くはリタイヤしてこれまでの自分の知識とか経験で稼ごうとしていますよね、そうすると自分はもう勉強もしない、努力もしない。それでも仕事ありますよって、会社は誘う、だから登録するってことなのかなあ。

私はこれまでの人脈よりも、私の経験、知識、スキルを活用してもらえるような顧問を目指します!まあ難しいですけど。自分でビジネスを考えながらやるってのがいいのかもしれませんね。

人間、勉強しなくなったら終わりだと思うんです。何でもいいから今日よりも明日の自分を成長させることを辞めたらおわりだと。
最近、シンガポールでは時間に少し余裕があるので、英語、プログラミングなどを少しづつやってますが、なかなか前に進まなくて悩んでますが、前に向いて頑張ろうと思っています。
あと、コンサルタントの仕事ってやはり勉強になりますね。だって調査、リサーチしたら今まで知らなかったことが色々とわかるんです。私はアシスタント的にやってるだけですので、偉そうなことは言えませんが。。

短期集中講座はいいのか?

で、今日の本題ですが、今の私の興味は集中講義でどこまで習得できるのかです。
日本でテックキャンプがイナズマというコースを運営していて結構人気のようです。

7日間でプログラミングの基礎をマスターするというもので、経営者や中堅社員でエンジニアと一緒に仕事をする人向けのITリテラシーを高めるコースです。
やはり、みなさん、時間無いんですよね。だから短期間でマスターできるのはありがたい。でもどこまでできるのか。考えて見たら、自動車教習所の集中コース、管理者養成の富士山での地獄の特訓、フィリピンに英語短期留学など色々とありますよね。
私はお茶(表千家)を勉強しているんですが、なかなか月2回では上達しないので、集中コースを先生に作ってもらおうかと考えているところです。

短期集中講座は学校(onsite)形式でやり、あとはWEBでフォローするのが今っぽいし、こうあるべきではと考えます。
何だかたくさんできることあるように思いますね。

2020年はAIが合言葉になる??

今年もあっという間に一年が終わろうとしてます。
私は今年の年末年始はシンガポールで過ごすことに決めたので、年賀状、おせち料理、帰省のチケットなどを考えずに来年に向けての計画に思いを巡らせています。
私たちのWeb siteもようやくパイロット版が出来ました。
ぜひご覧ください。でもまだまだこれから修正しないといけないですがね。


今、私たちのシンガポールのビジネスはIT人材育成のプログラミングスクール運営がメインですが、それと関連する企業でのIT人材の再教育や、企業内起業家支援なども考えています。その一環でシンガポールのINSEADキャンパスをベースにしながら各所でITセミナーを開催しています。で、10月にはAIセミナーを実施しましたが、またAI関連の話題です。

私たちが注目しているのは日立製作所と京都大学の共同研究プロジェクトである「日立京大ラボ」が2017年に発表したAIを活用した日本社会の持続可能性と政策提言に関する研究成果です。詳しくは京都大学のサイトをご覧ください。
この提言ではAIを活用して2050年ごろに向けた約2万通りの将来シュミレーションを行い、それを踏まえて取られるべき政策の選択肢を提言するのものでした。
正直、私はこの話を全く知らず、ビジネスパートナーのフランス人から聞かさせれて初めて知りました。
この提言では、今後8−10年後までに日本は都市中心型か地方分散型を選択して政策を実行すべきというものであり、8−10年後に2つのシナリオの分岐点が訪れて、そのシナリオが再び交わることはないというものであった。結論としては今から地方分散型の政策を実行しなければ、日本の未来はないというものであり、この政策を今後17年はとり続けないといけないというものです。

そしてこの結果をもとに最近京都大学の広井教授が本を出版されました。
「人口減少社会のデザイン」
https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E6%B8%9B%E5%B0%91%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3-%E5%BA%83%E4%BA%95-%E8%89%AF%E5%85%B8/dp/4492396470

このAIを使った取り組みはとても価値のあることであると感じていて、シンガポールでも紹介ができないかと色々と検討しているところです。

今日の1枚の写真 今のIPHONEは進化している!!!

これは友人の最新Iphoneでポートレート撮影でバーで撮ってもらいました。
これを他の人に見せると、写真家さんに撮ってもらったの?と何度も聞かれました。
いやあ、私のIphone10では出来ない撮影です。
すごいなあと。。。でもAIはこれは関係ないですね(笑)

42 TOKYO ついに来年春スタート!

https://42tokyo.jp/
皆さんの中でもこの記事をご覧になった方が多いかもしれません。
私が元々やりたかったプログラミングスクールってこの42なんです。
この学校のことは上記のサイトに詳しく書いてあるので、ここでは割愛しますが、NO Teacher, NO manualでプログラミング学校を運営しています。しかも授業料は無料で、24時間365日開いていて、好きな時に来ていつでも勉強ができるというものです。
私が好きなところは、この先生を必要としないところです。すでに大学や高校でも先生一人に生徒40人で同じことを教えることの生産性の悪さが指摘されています。
そこで出てきたのが、コンピューターがそれぞれの生徒のレベルに合わせて教材を提供し、生徒はそれぞれのパソコンでそれを解いていき、わからない時にクラスにいる先生がアドヴァイスをするというスタイルです。日本の経産省で未来の教室というプロジェクトがあり、まさにそれを支援しています。

私がやりたい教育ってこれなんです!
当初は42をできないかと色々研究していました。
実際に今年の6月にパリの42に出かけてきました。

42paris の外観です。
玄関です
ここは地下室でこの時はPICINEと呼ばれる入学試験が行われており、みんな泊まり込みで勉強してました。まあ大学の体育会部室みたいなもんです。男女の別もなく、めちゃくちゃでした。廊下で寝てる人もいました。

42はまあ言えばプログラミング学校における虎の穴的な道場です。誰でも入学試験は受けれるけど、これがきつくてプログラミングの知識がなくてもOKですが、相当ハードです。それをクリアしたら、入学できるけど、そこからも独力で頑張らないといけない。頼れるのは友達とGoogle先生ということです。先生いないので、自分よりも知ってる友達にすがるしかありません。友達は教えてあげると評価が上がり、ご褒美の商品がもらえたりするので頑張って教えます。なかなかサバイバルですが、楽しい雰囲気のようでした。

でもこの学校やるのには相当お金いるんです。しかも授業料無料だから収入がなかなか取れない。だからビジネスで考えると完全に赤字なんです。単体では成立しないです。
DMMさんはすごいですね!本当に感心します。頑張ってやめないでください。

で、42で思うことを少し。
私も今、自分でプログラミングの勉強をしています。友達に勧められてPROGATE,ドットインストールなどのオンライン独習スタイルの学校を使ってます。確かに安くて、わかりやすいけど、体系的に理解できていないところやちょっとしたミスが全くわからず、何時間も無駄に過ごしています。なかなか前に進みません。
で、こういう時に教えてくれる友達がそばに欲しいなと思うんです。
そういう意味では42の仕組みはよく出来てると思います。
でも、卒業生とかに話を聞いていると、やはりメンターは欲しかったと言ってます。
確かに生徒同士で教え合うのはあるけど、くじけてきた時に励ましてくれたり、寄り添って教えてくれる人はいた方がいいと話していました。

プログラミングってやはり、言語を覚えるので最初は相当つまんないというか、単調なんです。で結果出すのに時間もかかるし。だからオンラインだけだと相当根性のある人でないと難しいように感じます。また私のような中高年にとってはさらにハードルが上がります。
このあたりを解決できる学校を作ろうと考えています。

詳しくはお話出来ませんが、42の考え方をベースにしながら、42の良いところだけを取り入れて、悪いところや日本、シンガポールの人に合った教育方法を考えて提案していければと思っています。
だから42の教育方法が広く伝わるのは私にとっては逆にラッキーなのかもしれません。
早く理想の学校作れるように頑張ります!

Eco sysytemの意味が違う!

日本ではエコシステムというと、私のこれまでの経験では環境問題を念頭に置きながらいかに省力化、効率化を図るかという事だったように思います。
でも今回、フィンテックイベントやこちらの欧米人と話していたら、エコシステムって完全にコストダウンなんです。いかに紙を減らすか、人を減らすかということになります。
企業同士がいかに繋がり、全体としてのエコシステムを構築するかというのは同じように見えるんですが、日本にいるときはやはり環境問題とかが私の中では最初にきてました。欧米人がエコシステムというときの感覚をもっと日本人も持つべきではないかと。
つまり、日本人はエコという言葉で資本主義の根底にある利益を出すことを忘れているように感じます。私は会社は稼いでこそ、価値があり、稼ぐ前に、環境とかを論じるのは間違っているように感じています。確かに環境問題は今回のフィンテックフェスティバルでも終始論議されていました。でも論議している人は稼いでいるんです。他効率の悪い会社ではなく、とてつもなく効率化し、顧客に支持されている会社の人なんです。長く日本の会社にしかいなかったから感じるのか、時代がそうさせているのかわかりませんが、違和感を覚えて今回のフィンテックイベントでした。

で今回のフィンテックイベントは期待したほどのことはありませんでした。これは私だけでなく、友人、会場で会った人たちも同じような意見でした。何だか先が見えていない、つまりAI、ブロックチェーン、サイバーセキュティの未来を語れる人がいなかったように思いました。
来年は来場者減るかもです。
でも嬉しかったことが一つあります。いつも夜、CNNでビジネスレポーターで出ている綺麗な女性が司会で登場したんです。みんなとても興奮しているようでした。私だけですかね。名前もわかってないんですが。

最後に今日私にはグッとくる記事を友人が送ってくれました。
ラッキーな人とアンラッキーな人の違いです。
キーはいかに人間余裕を持って生きれるかですね。
是非ご一読を!
https://lifehacker.com/what-lucky-people-do-differently-than-unlucky-people-5791032

Fintech Festival 2019 Singapore 始まる!

9時スタートが10時前スタート。でも一杯の人で気持ち盛り上がりました!

今日からほぼ1週間シンガポールでフィンテックのイベントが始まりました。場所は東京で言うと国際展示場みたいなところでEXPOと言います。
朝9時から18時までぎっしりといろんなコンファレンスがあります。
私も頑張って18時まで受講しました。

今日の講演は選択ミスかもしれませんが、10点中6点かな。政府の人の話がまず面白くないんです。で、あとの人もなんだか一般的な話ばっかりで、一緒に参加していたフランス人、カナダ人は寝てました。彼らは面白くなくなると途端に寝るか、スマホをいじってます。
難波花月の舞台を思い出しました(笑)

で、今日の TAKE AWAYはやはりデジタル化に必要なのはマインドセットだなと。
日系の大手銀行の海外担当役員の人が、元気なスタートアップと一緒にパネルディスカッションに出ていて、大手が生き残る道はあって、それはこれまでのデータベースであり、スタートアップとコラボして生き残っていくんだと話してましたが、明らかに上から目線でなんだか、ちょっと前の自分を見ているかのような気持ちになって反省しました。英語は上手だけど、デジタルにはついていけませんって感じ。
いくらデータベースがあっても、それを活かすためのリスクテイクと投資をして、若い者に思い切って任せるか、自分も再度勉強するという姿勢がなければ大手の銀行が生き残る道はないなあと感じました。

で、今日のシンガポールネタは地元銀行DBSのブースのコーヒーサービスです。
銀行のアプリで1セント(日本円で1円くらい)を寄付することで1杯いただけるというものでした。私はアプリ持っていたのであとのメンバーは寄付せずに飲んでましたが、なかなか面白い販促だなと感じました。