2020年の抱負@シンガポール

明けましておめでとうございます!
今年は初めてシンガポールで年末年始を経験しております。
昨夜はカウントダウンを楽しみにマリーナベイを散策しました。が、あまりの人の多さにビックリ。
しかし花火は強烈なサイズとスケールでした。
やはりここまでやらないと人は集まらないんだなと感じました。

昨年の反省

さてシンガポールに来て、半年が経ちました。
で、12月のクリスマス前に重大決断をしました。これまでフランス人の友人と進めてきた共同事業については解消することにしました。そして、今年からは手法は違いますが、自分のやり方で教育事業を行っていくことにしました。
昨年は長年勤めた会社を辞め、友人と共同出資者として事業を始めるべく、シンガポールに移りました。しかしなかなか当初の予定通りの事業内容を作ることができずに、方向転換を余儀なくされました。しかし、なんとか道筋が少し見えてきた中での今回の共同事業解消です。
原因は価値観の違いとミスコミュニケーションです。
第2の人生をスタートさせるにあたり、これまでとは違う分野で自分の身を置いてみたいという思いから、事業内容、場所、言葉も全て違うところからスタートしました。
当然、苦労は覚悟していました。
英語の壁、シンガポールという社会の壁、事業における規制の壁などは大変でしたが、これはなんとかなると今でも感じてます。でも働く仲間との仕事における価値観、常識、それを補うためのコミュニケーションが私には重荷になってきたのです。
企業に勤めてその中でコミュニケーションで悩むのとは全く違うプレッシャーがあります。
一から会社を作るとき、日本だと日本の習慣、常識で進めるのが普通ですが、ここはシンガポール。やはり郷に入りては郷に従えかなと思っていましたが、やはり私にはパートナーの仕事の進め方には同意できないところが多々ありました。
仕事の中身よりも、仕事の進め方で揉めることが増えてきて、これはやばいなと思い出しましたが、石の上にも3年ということわざがあるように我慢しないとと思ってきたのですが、こちらの友人にもう我慢するほど若くないですよ、もうおじいちゃんになりかけてるのに。。と言われました。
確かに、第2の人生、やはり自分のやりたいことをやらないといけないなあと感じました。
そして最後にシンガポールのローカルの友人と7時間のロングミーティングで決断しました。イベットには感謝!感謝!です。

今年の抱負

で、これからどうするのですか??ってことです。
やはりこれまでの自分のキャリア、知識を活かせることをベースにしながら、自分が社会に役に立てることがないかと考えて、今回はシンガポールで教育事業を日本人向けにはじめて見ようかと思ってます。
元々、IT人材の不足をなんとかしたいというのがシンガポール事業のスタートでした。それは変わっていません。しかし同時に企業の中でIT知識がないにも関わらず、企業変革をする、イノベーションを起こすという仕事に携わっている人は沢山いるはずです。私もそうでした。
そういう人は知ったかぶりのIT技術者にバカにされた経験をお持ちではないでしょうか?これは中間管理職だけでなく、役員クラスにも多くみられます。
今の時代、企業の中で新規事業を起こす、イノベーションを起こす、企業変革を行うためには必ずITの力が必要になります。このビジネススキルもあり、ITのリテラシーもある人が圧倒的に足りていません。
またシンガポールに来て思うのは、英語でビジネスしなければ本当に沢山の機会損失をしてしまいます。
この3つを同時に学べる場をシンガポールに作れないか、それも短期間で。というのが私の事業プランです。

CTOの必要性

先ほどお話したITリテラシーとビジネススキルを持ち合わせた、バランスの良い戦略ができる人物こそ、今求められているCTO(チーフトランスフォーメーションオフィサー)です。チーフテクノロジーオフィサーではありません。
戦略を長年仕事にしてきた経験から言うと、今は常にITの現実を理解した上で、戦略を立てなければいけません。特にマーケティングの世界では、これまでの媒体の主役であった、TV,新聞、雑誌からSNS、インターネットが主役です。その時に顧客をどう掴んでいくかの戦術は大きく様変わりしてます。
でも戦略的には何も変わっていないのです。今回のシンガポールのプロジェクトでもマーケティングのプロを短期間雇いましたが、結局言ってることは当たり前のことでどこがスペシャルなのと思うばかりでした。
ここで大事なのはマーケティング理論は同じだけど、戦術をいかに変えていくのかと言うことです。この意味からいうと戦術こそがITスキルなんです。
でもなんとなく、ITスキルの方が上で昔の理論は通用しないなんていう人がいたら、全体信用しないほうがいいです。


私の経験で言うと、技術者出身で優秀なCTOと言うのは本当にいないです。
多くがバランスの取れていないITオタクです。
このような人たちにもビジネススキル教育が必要なんです。
つまり、IT技術者にはビジネススキルをビジネスパーソンにはITスキルを教える必要があります。私はこの触媒、カタリストになりたいと思っています。
私はこれまで、これからのビジネスマンに必要な知識は英語、マーケティング&戦略、統計&数学だと社内教育の場では部下や若手のみなさんに話してきました。
でも今はそれにITリテラシーが入ります。
これを追加するだけです。ITリテラシーはone of themです。決してsuperiorなものではありません。
それともう一つ私が注目しているのがコーチングつまり自省ということです。
コーチングの私の解釈は一度立ち止まって、自分探しをするということです。
私はこの半年間とても苦しい時間を過ごしましたが、お茶のお稽古の時は本当にリラックスできました。精神世界の話をするほど知識はありませんが、お茶の心はやはり禅からきていますし、私の友人(コーチングの先生)が勧めてくれた本”REBOOT“も禅の話が出てきます。
これからの時代は宗教に頼るのではなく、こういう精神世界に触れることも大事かな思います。
余談ですが、日本の大企業の社長のほとんどが何かしらの占いに頼っているという話を聞いたことがありますが、それだけトップは孤独であり、頼れるものがないということの証でしょう。海外ではコーチングがそれに代わる者として一般化していますが、日本ではまだまだです。
こういうところも若い世代から変えていって欲しいと思います。

今年はまずシンガポールでどんなことができるのかを考えながら、とりあえずなんでも自分にできることはやってみようと考えています。
みなさんの中で、こうしたらいいのにというアドバイスがあればぜひ教えてください。
REBOOTの中にあった人の話を聞くことの大切さ、その能力はすごいんだなあと改めて感じています。
また日本でもこれまで以上にできることを探してやっていきたいと思っています。
今年一年よろしくお願いします!!

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