人がいない

この写真は先週の土曜日にセントーサ島にあるレストラン街で撮影しました。
土曜日の昼頃ですから、いつもなら大勢の観光客で一杯なのですが、こんな感じでした。
島の中のレストランも臨時休業しているところも多く見られました。
いやあ、なんとなくこの先これがいつまで続くんだろうと、不安になりました。

日本も今、どんどんと感染者が増えており、シンガポールと同じ状況になることも予想されます。
シンガポールではどちらかというと死者も出ていませんし、すでに退院した人も20人近くになっており、軽症の人が多いのでシリアスな報道はありませんが、会社では全ての会議が中止。
政府の方針でもし喉の痛み、咳などの症状がある場合は5日間の有休休暇として自宅待機になります。
なんとか、食い止めようとしているのがシンガポール政府です。
でもみんな不安でいっぱいなんですね。

お茶と向き合う

私は、今シンガポールで自宅謹慎状態なので、これを利用して、家であれやこれやと考えております。
で、家にあるお茶の本を読んでいるのですが、いやあ、お茶の世界の深いことに驚き、またそれを支えてきた道具屋さん、数寄者である実業家の知識、教養の深さに圧倒されています。

自分は昨年会社をやめて、定年のない第2の人生を歩む決意をしました。
今は、これからの5年をどうしていくのかを暗中模索していますが、お茶とは死ぬまで向き合っていきたいと思っています。
その理由ですが、たまたま妻が40年以上お茶をやっており、もうエキスパートであるのも理由ですが、お茶に興味を持ったきっかけは、以前に店長をしていた頃、一度だけ表千家の初釜に出席したことがありました。
その当時は何もわからず、他の百貨店の社長さんたちと一緒に見よう見まねで雰囲気だけを体験しました。
その時、何かいいなあと感じるものがありました。
その後、自分もお茶を始めようと思い出したのがスタートです。
街場の先生の体験レッスンや遠州流のお稽古にも少し通いましたが、やはり妻の表千家流で習うことを決心し、3年近く前から通っています。
まだまだ駆け出しというか、本当に初心者ですが、なんとなくだんだんと好きになってきたのです。
昨年は小田原の宗匠のところに初釜に参加させていただき、くじ引きで宗匠直筆の書をいただきました。
夏前にやっと軸装ができました。
とても良い言葉で
也太奇
という禅の言葉です。
意味はこちらから
https://zengo.sk46.com/data/yataiki.html
私は「自分の新しいスタートにぴったり」の言葉だと思うと同時に、この軸装が素晴らしいと感じました。
良いものをいただきました。

仕事だけでなく、お茶のお稽古にもしっかりと取り組んで行こうと思っています。できるだけ時間をお茶にあてるつもりです。
やはりお茶は修行だなと感じます。まだ正座も長くできない私がいうのもなんですが、いろんなことを経験してこそできるお点前もあるのではないかと感じてます。
単に手前の綺麗さ、スムースさだけでなく、人の心に残る一服を立てれるように頑張りたいと思っています。

お茶にこれまでの多くの政財界の重鎮が関わってこられた理由がほんの少しですが理解できる気がしてます。
お茶のこころを持ってこれからのビジネスに取り組む所存です。

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