更なる低価格&高品質&高デザインの登場
最近、自粛生活でジョギングを再開した。股関節に問題があるのでなかなか普通には走れないのだが、スロージョギングを心掛けている。
それで久しぶりにジョギングウエアを買おうと思ったが、近くにユニクロも何もないので、シンガポールでよく行っていたデカトロンの通販サイトをチェックすることにした。
https://www.decathlon.co.jp/
デカトロンはフランス発のスポーツグッズ全般の小売店でユニクロと同じ製造型小売業だ。ほとんどのスポーツに対応しており、ウエアからギアまでありとあらゆるものが揃う。私はシンガポールではヨガウエアをよく買っていたが、妻はジョギングウエアや小物を買っていた。どうもシンガポールではジョガーの多くがデカトロンのウエアを着ているようだ。
その理由は安い、品質が良い、デザインがクールということだ。
確かにユニクロに比べると品質では劣るところがあるようだが、ユニクロにはないヨーロッパらしいデザインの良さと小物の充実が強みだ。
私も以前は百貨店ブランドを買っていたが、例えばヨガウエア、グッズでもルルレモンの4分の1の値段で買えるし、デザインもルルレモンとそんなに変わらない。品質も変わらない。
私はウインドサーフィンも趣味だが、サーフィンのウエアもデカトロンでは充実している。夏のラッシュガード(紫外線を保護する水着みたいなもの)も上下でセールプライスで3000円で買える。これもデザインもなかなか良い。なんとボードまで売っている。
ユニクロに欠けているのはデザイン性だろう。おそらく、グローバルで展開し、多くの顧客に対応するためにはデザインはどうしても無難でシンプルなものになってしまう。確かにゴルフウエアでは私の経験ではデカトロンよりもユニクロのゴルフパンツのほうが優れていると感じる。しかし総合的にはデカトロンに負けていると感じる。
実際に私が最近、スポーツ関連で買うのは間違いなくデカトロンをチェックしてからになる。百貨店のブランド商品を買うことはない。なぜならブランド商品を買わないといけない理由がないからだ。
これと同じことを最近ワークマンで感じた。これまでワークマンは労働者のためのウエアを販売しているお店だと思ってあまり気にもかけていなかった。しかし、最近、たまたま仕立て船で魚釣りをしたときに、釣りの師匠が着ていた魚釣り用の防水レインパンツがいいなあと思っていたら、ワークマンで3000円前後で売ってますよと言われて、初めてワークマンのサイトを見てびっくりした。
https://workman.jp/shop/default.aspx
全く労働者の店ではなかった。今では屋外作業の労働者ための高品質で且つデザインも優れた商品がたくさん出ている。しかも安い。
釣りの師匠が着ていたレインパンツは魚釣りだけでなく、庭での草むしりなどの作業にも使えそうだ。
また、サイトをチェックしていると、自転車通勤している人にはワークマンのレインウエアは優れもので人気のようだ。またゴルフのレインウエアにも最適のようで、ブランドのレインウエアは最低3-5万はするが、ワークマンだと5000円しない。それが安かろう悪かろうではない。
何となく、ユニクロが最初にフリースで一世を風靡した時を思い出いだした。
ワークマンのダウンジャケットも人気のようだ。
このように百貨店ブランドを買っていた人が、ユニクロでいいやと思いだしたのが10年前。そして今はユニクロで買っていた人が、デカトロン、ワークマンのほうが良いじゃないと思い始めているのが最近のように思える。特にコロナで消費マインドが収縮している中で、安くてデザイン、品質も良いものが買えるところに大きく動き始めているように感じる。
これからのアフターコロナを考えると、屋外で郊外でスポーツやアクティビティを楽しむ機会が増える。その時に何を着るのか、使うのかはやはり高品質、低価格は必須条件であろう。そこにデザイン性、機能性がどこまで加味されているのかではないだろうか。
確かにパタゴニアのような環境問題に積極的に取り組んでいる企業を支援する動きも出てくるだろう。そこでは高価格でも消費者は納得する。環境問題こそがこれからの高級ブランドの生き残る道かもしれない。なぜならデザイン性では差別化はできないことは明らかだ。
これからは低価格、高品質、高デザイン、高機能性のデカトロンか、環境保護などの社会性、高品質、高機能性、中高級価格のパタゴニアに2極化するだろう。
多くのブランドは戦略転換を急がないと。時間はない。
環境保全に取り組む企業こそ生き残る唯一の道、間違いないですね。
デカトロン情報ありがとうございます。
ワークマンは大分前からブームでした。
まだまだいきますね。
ご意見ありがとうございます。
しかし、百貨店は本当に厳しい状況になりました。将棋で言えば、もう詰んでます。
最近、コンサルから電話インタビューが増えました。
再編ありますね。