病院が空いてる!

コロナショックは田舎の病院に大打撃

昨日、湯河原のローカル病院に義母を連れて行ってきた。急に具合が悪くなったので診察に連れて行ったのだが、それが信じられないほど空いていた。
いつもなら30人くらいの年配の患者さんが占拠している待合室には数人いる程度だった。
診察もすぐにできたし、血液検査、エコー、CT、心電図などがあっという間に全部できたのだ。これは今までなら予約しないとすぐにはできなかったし、検査結果も普通は後日なのにすぐに教えるという。検査結果も医師から直接詳しく説明があった。

待合でいた老人の女性が先生に「病院に来るのは怖くて、来れないし、電車もまだ乗ったことない」と嘆いていた。先生は「病院はそんなに危なくないですよ。街のレストランとかと変わりません」というと「レストランなんて怖くて入れない」と。先生も本当に暇そうにしており、私たちの診察のあとも、ロビーでウロウロしているので義母が検査をしたりしている時に根掘り葉掘り聞くことができて私としては満足であった。

ターゲットが老人の病院、特に田舎では、特に経営的に厳しいのではないかと感じた。こういう病院は検査機器は十分ではなく、少し症状が思いと大きい病院に行ってもらうしかない。こういう病院のターゲットは慢性疾患の老人に向けたメンテナンス病院なのである。だから今のコロナショックでは不要不急の症状では老人は病院には来ない。

重い病気以外は病院に行かないことは、社会保険料の低減に繋がるので、財政面では国としては助かるだろう。一方で病院側の経営はどうなんだろうと考えてしまう。老人はコロナは致命的な病気となるため、多くの人は家で過ごしている。しかしこのままだと、地方、田舎の開業医、ローカル病院は経営危機に陥るだろう。それは間違いなく、医療レベルの低下になる。今でも私の家から今回の病院まで車で10分はかかる。徒歩圏内にクリニックはない。
これから地方移住が進む中で、この医療体制をどう考えるかも大きな問題になるだろう。

でも世界レベルで見ると医者の数は少ないのが日本だ。コロナ後に医療体制を国はしっかりと考える必要があるだろう。

マーケティング的に見れば、近くの熱海、湯河原の温泉を使った療法で治療する病院は特徴があるので人気だが、やはり検査機器がなければどうしようもない。若い医者が顔色をみて症状を判断することはほとんどない。

あとビックリしたのは昨日の医師は私への説明で義母の肝臓の症状を説明するために使った画像はパソコンからグーグルで取り出した肝臓の画像だった。一番説明しやすいのをセレクトして説明してくれた。もはや医療現場でもグーグルなしではやっていけないんだなと改めて感じた。デジタル化はここまで進んできたなと。

まずは病気にならないことに尽きる。健康が一番だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です