Go to Travel について想う

間違いなくストレス発散消費の旅行は増える!

10月からGo to キャンペーンに東京も含まれることになった。このキャンペーンについて賛否が分かれているが、私はぜひやるべきだと感じる。
このコロナの自粛生活の中で多くの人はストレスを感じて過ごしてきた。特に家での生活を強いられた。私もこんなに家にいて、毎日ランチを自分で作りながらいつまでこの生活が続くのかと憂鬱になることも多かった。

そして、今、流れはすでにウイズコロナ状態になっている。もう東京、大阪で100人を超える感染者が出てもあまり驚かなくなった。これにはマスコミが騒がないということも影響しているが、ポイントは重症者がそんなに増えていないということだ。またワクチンの開発、治療法の進展もあり、人々が落ち着きを取り戻しつつある。

そんな中、この旅行での消費拡大は大きな経済の起爆剤になるだろう。
中国を見ると、感染が収まっている事もあり、国内旅行の人気はうなぎ上りである。
私の中国語レッスンの講師も来週から1週間で西安に家族旅行にいくととても楽しそうに話していいた。

今回のコロナによるストレスを発散する消費としては大きく外食、買い物、旅行になるのではないかと。
その中で、外食は奮発して高級レストランでディナー、一流のお寿司屋さんで寿司を食べるのは立地が感染多発地域である都心という事もあり、あまり乗り気がしないのではないだろうか。無理に言ってもストレス発散はできない。店の外に出た途端にストレスを感じる。

また買い物も買う場所、つまりデパートに行って買い物を楽しむという雰囲気でもない。これも都心に行かないといけないからだ。

一方で旅行は都心ではなく、感染の少ない地方でしかも自然が溢れる場所での開放感、安心感がファミリー層、シニア層にはぴったりなのではないだろうか。

確かに沖縄のケースのように感染者が急増するリスクもあるが、基本交通機関での移動では感染リスクは非常に少ない。なので現地での食事や観光地での密を避ければそんなに危険はないと言えるのではないだろうか。

私はこの旅行でのストレス発散消費は今後も継続するのではないかと予測する。そして実際にこれまでの買い物に当てていたお金をもっと旅行に回すのではないかと。そして定期的にお気にいりの場所にいくことになり、移住や半移住生活を志向するファミリー層が出てきそうな気がする。お気に入りの田舎探しが始まるように思う。

それだけ、都会での自粛生活にはストレスがかかるし、生活コストも高いと言うことを実感する人が増えるような気がする。
これこそが、アフターコロナの行動変容である。

中国での調査によると、外国旅行の規制が緩和されたら一番行きたい国はダントツで日本であったそうだ。しかし、場所は今までの東京、大阪集中だろうか?
箱根、富士山は残るにしても、大阪、東京は本当にお土産としての場所だけで、それ以外は地方の温泉、スキー場夕日が見える場所などになるように思う。
実は中国は位置的に西側はインド、ロシアなど隣国であり、通常の中国人は太陽が夕日に沈むのを見たことがないそうだ。
だから鳥取で砂丘から沈む夕日を見て楽しみ、温泉とカニでお腹を満たすと言うのが定番観光だそうだ。

これからは地方の観光地が人気になるのと同時に自然と共に過ごすような場所に人気が出てくるのであろう。
今、キャンプブームであるが、これは加速すると思う。お金を使うところ、オケージョンが大きく変わってくるように思う。
とすると、やはり一般的なアパレルやお洋服、普通の大衆サラリーマン居酒屋などは厳しい状況になるだろう。都心でのストレス発散はなかなかできない。
一方で都心で自然と楽しむための相談、ミーティング、コンサルテーション、提案をするサービス、グッズの販売は需要が伸びるだろう。

ポイントはお客様のストレス発散をどうお手伝いできるかだ。
マーケティングで言うところの「ドリルを売るなら、穴を売れ」だ。
モノを売るのではなく、モノの持つ価値を提案して、その価値のためにモノを買ってもらう。

今こそ、お客様の心の変化、行動の変化にどう対応するかが小売業、サービス業に求められている。自分の経験価値でモノを考える人はいらない!

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