新聞はこれからの高齢化社会には重要なメディアかも知れない

大事なことは相手の目線に立って、違う角度から見ることがマーケティングの基本

最近、色々とあって、大阪の実家で過ごすことが多くなった。実家では毎日新聞をとっている。
私は会社に入ってからは日経新聞を読んでいるのであまり気にならなかったが、読んでいると今の新聞は本当に老人向けと言える。広告はほとんどが旅行、健康食品、通販ばかりだ。
確かに老人、特に70代前後の人をターゲットにした商品が多い。いわゆる定年後の第2の生活を送っている人向けだ。
多分、今のメイン購読者がそうなっているからだろう。時代は変わったなと感じる。

そこで思ったのは、なぜ百貨店は新聞に広告を出さないんだろう。百貨店の戦略はこれまで若返り戦略を基本としていて、なんとか若い人を増やさないと将来がないと危機感を持って取り組んでいる。だから新聞には価値がないと思っている。
しかし、新聞はもう完全にピンポイントにターゲットが絞られたチャネルで、その年代における百貨店ブランドのパワーはまだまだある。
それを利用しない手はないのではないかと。

しかし、おそらく販売促進の企画をしている担当者は30−40代でもっとも新聞を読まない世代になっている。だから自分にとって全く価値のないチャネルとして捨て去ってしまっているように思われる。


私が駆け出しの百貨店マンだった頃は、新聞のラジオテレビ面の下の広告枠は各百貨店が競って獲得したものだ。毎週の催事のお知らせを載せるためにもっとも、見てもらえる枠としてはラテ面と呼ばれる場所は魅力的だった。
しかし時代は流れて、もうその価値はなくなってしまった。折込チラシも同じだ。新聞を読まない人が増えているから、当然だ。


今は、昔のテレビ、ラジオ、新聞などのチャネルからネットが主流になっている。しかしそれは全ての世代ではない。もっとターゲットをよく調べる必要があるのではないか。

還暦に近くなってきた私でもテレビを最近見なくなってきた。それよりもSpotifyやNetflixなどをよく使う。
またFacebookだけでなく、Youtube, SlackやTiktokも使っている。

しかし私でもやはり文字を読むなら紙の方がしっくりくる。だからKINDLEは使わない。紙の力はまだまだ50歳代以上には絶大な力がある。その人口は日本の半分以上だ。だとするなら、紙の力をもっと使うことが必要ではないか。
温故知新ではないが、再度新聞の価値を再定義してその活用法を探すことが必要だと改めて感じる。日経はやはり新聞ではないなと感じた。

私なら、新聞で昔よく百貨店で買ったことのある老人向けに近くのスーパーでは売っていない美味しい食べ物、小物、健康機具などを売るけどなあ。。。

法人外商事業部で真珠のネックレス、ダイヤモンド指輪ばかり売っているのは時代が違うような気がする。もっと顧客の声、目線におりないと。ましてや今は老人は怖くて百貨店にいけない。だからこそでできることがあるはず。

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